2022年9月21日水曜日
昭和史発掘ー貧困
松本清張の「昭和史発掘」の内容を
思い返すと、
昭和のテロに走った
青年将校とか、
それを先導した
思想家たちってのは、
邪悪な人たちでは
決してなく、
ある意味では
純粋すぎるほど純粋な
人たちだった、という印象が強い。
財閥が支配する
日本経済に対する憤怒
特に、
搾取され続ける
東北地方を始めとした
貧しい農家、
このような
社会の矛盾に対して
それこそ
身を賭して
「悪」を成敗してやろう、
という純粋な人たちだった。
財閥は財閥で、
確かに
えげつないこと
散々やってて、
なんなら
戦争を敢えて起こすことで
儲けよう、
なんて考えてる連中であったことも
また事実なんだけど。
大正デモクラシーといえば、
明るくて自由な
思想が花開いた時期、
と一般に認識されているが、
拡大する貧富の格差は、
多様な思想の中に、
危険な国粋思想をも抱え込んでいた。
また、これは
日本に限った話ではなく、
ドイツにおいても、
ファシズムというのは、
共産主義に対抗する
選択肢の一つとして、
ポジティブに見られていた時期もあった。
このように、貧困というのは、
社会が無視しておくには
あまりに
危険な問題なのだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
妄想卒論その7 (再掲)
「ウォール街を占拠せよ」 を 合言葉に 米国で 反格差のデモが広がったのは 2011年。 怒りが新興国に伝播し、 米国では 富の集中がさらに進んだ。 米国の 所得10%の人々が得た 所得は 21年に全体の46%に達した。 40年で11ポイント高まり、 ...
-
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。...
-
もし、日銀が目的としている2%の物価上昇が実現した場合、国債の発行金利が2%以上になるか、利回りが最低でも2%以上になるまで市場価格が下がります。なぜなら、実質金利 (名目利子率-期待インフレ率) がマイナスの (つまり保有していると損をする) 金融商品を買う投資家はいな...
0 件のコメント:
コメントを投稿