2022年7月15日金曜日

投機筋はどのようにして儲けるのか?その1

質問:2022年6月23日の日経新聞朝刊に、 「円安、国債の売りと連鎖 海外投機筋 日銀の動き見透かす」と題した記事がありました。 自分なりに簡単にまとめると、 金利差拡大による円安⇛ (海外投機筋が)円売りを仕掛ける⇛ 輸入物価高騰によるインフレ⇛インフレ抑制のために、 日銀が金融緩和修正⇛ 金融緩和修正による日本国債価格の低下を見越して、 (海外投機筋が)日本国債売りを仕掛ける⇛ 日銀が日本国債を買い支える⇛ 金利差拡大による円安(最初に戻る) ということになるかと思うのですが、 投機筋は、円売りと日本国債売りを仕掛けることによって、 どのようにして利益を得るのでしょうか? 日本経済の安定性にとって極めて危険でありつつも、 印刷教材の第15章で説かれていたような、 日本政府・日銀の矛盾点を突いているのは理解できるのですが。 回答:国債だけに話をしぼると、 空売りを仕掛けているとみるのがよいでしょう。 今は日銀が国債を買い支えており、 国債価格は高く(金利は低く)維持されています。 しかしいずれ日銀も政策転換し、 国債価格の低下(金利上昇)を容認するようになるかもしれません。 そちらに賭けた投機筋は、 今国債が高いうちに売って、 将来安くなってから買い戻すことによって、 その差額が利益となることを期待します。

0 件のコメント:

コメントを投稿

妄想卒論その7 (再掲)

「ウォール街を占拠せよ」 を 合言葉に 米国で 反格差のデモが広がったのは 2011年。 怒りが新興国に伝播し、 米国では 富の集中がさらに進んだ。 米国の 所得10%の人々が得た 所得は 21年に全体の46%に達した。 40年で11ポイント高まり、 ...