ISバランス

経済全体としてのISバランスとは、国民経済計算の蓄積勘定に記録される国内資本形成(投資)と貯蓄との差額のこと。それは(-1)×経常収支に等しく、したがって外貨準備増減を含めた資本収支に等しい。他方、部門別に見たISバランスとは、ある部門の資本形成(投資)とその部門の貯蓄との差額である。資本形成が貯蓄を超過する部門は、貯蓄不足部門あるいは投資超過部門と呼ばれ、資本形成を行うために不足する資金を調達しなければならない部門である。逆に、貯蓄が資本形成を超過する部門は、貯蓄過剰部門あるいは投資不足部門と呼ばれ、蓄積資金の供給部門である。 有斐閣経済辞典第5版

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