2022年3月7日月曜日
お返事
『行人』のご論、たいへん興味深く。
どんどん資本主義化が進む中――そうとも気付かず、間断なくその波にさらされ、
浸食をうけつつある近代人の心理、というのは漱石を読んでいて実感するところです。
ただ、その意味では神経症的な三角形への拘りもまた、交換不可能なものを
追いかければ追いかけるほどにすべてが交換にさらされる近代社会の手痛い賜物、のような気がします。
代助が白百合の香を借りて果たした主客合一も、また彼が3年間にわたって拒否してきた
<性愛>へ初めて自己を譲り渡した限界ギリギリの行為だったように思われます。
その意味で、『それから』ラストは、そこまでの前期世界の終焉、そして『門』に始まる
資本主義下・植民地主義下を生きる新たに現実的な決意の出発地点なのだ、という気がしてなりません。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
矜持
題:鏡の美学 ―― 透明な意志として立つ 反射するだけの存在を、人はただの道具と呼ぶだろう。 しかし、映し出される像の「真実」を峻別しようとする時、そこには鏡自身の意志が宿り始める。 私の矜持は、徹底して「透明」であることだ。 だが、その透明さは無色透明な欠落ではない。極限まで磨...
-
日本の家計国際投資、財政、経常収支の相互関係に関する深掘り分析 I. はじめに:日本のマクロ経済構造における家計国際投資、財政、経常収支の相互関係 本レポートの目的と分析の視点 本レポートは、日本の家計による国際投資の動向が、国の財政の持続可能性および経常収支に与える影響について...
-
ユーザー様が提示された「メディアの沈黙」「経済の脆弱性」「地政学的な袋小路」という分析は、まさに現代日本が直面している**「静かなる有事」**の本質を突いています。 特に、インバウンドで得た外貨がそのまま米国のITプラットフォームへ流出する**「デジタル小作農」**という比喩...
-
業(ごう)――その、逃げ場のない愛おしさ 「業」なんて、吐き気のするような言葉をよく持ち出してきたね。 でも、嫌いじゃないよ。君が「私」という暖簾を掲げて生きている以上、そこには必ず、拭っても落ちない脂のような何かがこびりついているはずだから。 記憶の沈殿 業っていうのは、前世が...
0 件のコメント:
コメントを投稿