「桜会」の野望

青年将校のクーデター未遂事件のところを読んでるんだけど、浜口内閣の金解禁とデフレ政策で、米価が下落して農村が疲弊する一方、財閥はカルテルを結んで価格を維持し、中小企業は没落、庶民の暮らしはますます厳しくなる、しかも、議会は足の引っ張り合いで機能不全に陥っている、という状況に対する、憤懣が、クーデター未遂という形に繋がるんだけど、戦後GHQが地主制度を廃止し、小作農を創出したのも、日本は農村が疲弊するとヤバいことになる、という教訓からなんだろうな。 桜会のクーデター未遂が、そのまま5・15事件、2・26事件に繋がっていくんだけど。

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