2022年3月6日日曜日

明暗

日本人の公共心が蝕まれたのは、いつ頃からなのだろうか、と考えると、やはり明治末から大正初期にかけてなのだろう。 アーレントが、経済学の勃興を重視するように、この時代の日本も、経済的な成長を遂げていた。 夏目漱石の「明暗」には、登場人物のエゴが生々しく描かれているが、石原千秋は、この作品で、カネの話が随所に登場することを指摘し、人間そのものが、値札の符帳をつけられている様を指摘している。

0 件のコメント:

コメントを投稿

まだマシなレポートネタ

近代化・文明化の過程で社会的に周辺化された人々の意識は、社会秩序からの抑圧により、深層意識に抑圧された負のエネルギーを蓄積する。このエネルギーは、社会の矛盾や不正義に対して、時には世界を根底から覆しかねないほどの潜在的な力を秘めている。 社会的に周辺化された人々とは、具体的には、...