2022年3月6日日曜日
フィリピンの経済発展と日本の労働市場
フィリピンは、若年層の人口比が高くて、これから需要増が見込まれるってことで、既にユニクロなんかはかなり出店してるそうなんだが、日本の大手百貨店も進出を前向きに検討しているそうだ。
問題は、ドゥテルテ政権の外資規制撤廃で、地場系の中小小売り業者が、競争に負けてしまうんじゃないか、ということ。
確かに、日本みたいな内需の拡大が見込めない市場からは、資本が逃げちゃうのは当たり前なんだけど、かといって、発展途上国に進出して、現地の業者を苦しめるって構図、これ、資本の暴力だよなー。
ASEANに日本の百貨店が進出すれば、それだけで株価が上がるだろうし。これは、グローバル化時代の暴力だよ。
しかしながら、少子高齢化で、国内の需要が見込めない日本からすれば、日本の資本が海外に進出することは、もはや国運に関わると言っても過言ではない。
何故なら、海外に進出した企業が、日本に還流してくれる、利子や配当などの、いわゆる第一次所得収支の黒字のおかげで、日本の経常収支が黒字をキープしており、それはとりもなおさず、日本国債を自腹で発行できる原資となっているのだから。
その一方で、海外の労働市場を荒廃させるだけでなく、日本国内の労働市場も、痩せ細る。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
世界史の中の中国文明@さいたま (再掲)
シルクロードの中国で 南北朝対峙の状況から 隋による統一へと 向かっている過程で、 西方でも 大きな動きが現れる。 東ローマは ササン朝を 介在させずに、 シルクロードの利権(特に中国商品) を 掌握するために、 内陸・海洋の バイパスルートの開拓を企図。 ◎内陸ルート→ 当時...
-
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。...
-
もし、日銀が目的としている2%の物価上昇が実現した場合、国債の発行金利が2%以上になるか、利回りが最低でも2%以上になるまで市場価格が下がります。なぜなら、実質金利 (名目利子率-期待インフレ率) がマイナスの (つまり保有していると損をする) 金融商品を買う投資家はいな...
0 件のコメント:
コメントを投稿