2022年3月4日金曜日
グローバリゼーションと貨幣
俺:アドルノの理性の暴力性と、グローバリゼーションを繋げるには、貨幣にー近代的画一性・均質性としてのー暴力性を担ってもらわないと、うまく接続しないと思われるのですが。そうすると、仲正先生の同一性の議論のなかに、貨幣の均一化による暴力性を読み込まざるを得ないのが、ご指摘の通りです。
先生:まさにご文面の通り、と思いますよ。
頂戴したご論文は、今回メールのご文面通りの展開を示していて、たいへん秀逸と思っており、先日の感想、その後の追伸メールもその意をお伝えしたつもりです。
貨幣経済・文化がもたらす均質化、同一性への回収が、アドルノの理性の暴力性への警鐘を参照することによって厚みを増し、そこからグローバリゼーションと原理主義へ展開してゆくわけですね。
仲正氏については、「差異・と・同一性」の関係の捉え方について少し異論を差し挟みましたが、氏の近代社会に機能し続ける同一性の指摘とそれへの批判そのものは、まさに正鵠を射たものだと思っています。
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フォトギャラリー (再掲) ー追憶の彼方ー
https://www.youtube.com/watch?v=y6xAaj7uWrA
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